医療通訳には病院のスタッフの一員として通訳を行う「医療スタッフ型」、患者と病院へ随行して通訳を行なう「同行型」があります。インタースクールの医療通訳コースが目指すのは医療スタッフ型です。
医学的な専門知識だけではなく医療スタッフの一員として病院で機能するのに必要な知識・病院の仕組みや各種健康保険の知識、医師の思考方法や検査の知識、医療通訳者の役割なども学んでいきます。
また、医療通訳者も医療スタッフ同様、常に最新の医学情報をリサーチし知識を更新する必要があるため、普段医師が行っているインターネット等を利用した最新情報の入手方法やノウハウも身につけていきます。これらのスキルは今後皆様が医療現場で働く際に重要な力になるでしょう。
今後、医療の現場において医療通訳者の果たす役割が大変重要になる事は間違いないでしょう。いつの日かこのコースで学んだ皆様と一緒に外国人患者の医療に臨む日が来ることを楽しみにしています。
[監修]
元りんくう総合医療センター 市立泉佐野病院
伊藤 守 副病院長
中国語医療通訳コースの医学解説を担当させていただいております三島です。授業を通して、医療通訳者をめざす皆様には人の言葉と気持ちを理解することと、それにともなう通訳者としてのサポートの重要性を理解していただき、スキルアップ向上の一助になればと思います。
平成22年3月発表の総務省資料によると、日本における外国人入国者数は750万人を超え、そのうち270万人以上が中国(台湾、香港含む)からの入国者で、最も多い数となっています。外国人入国者数の増加に伴い、外国人が日本の医療機関を受診する機会も増加しています。しかし、国内医療機関においては外国人受け入れ体制が整った医療機関は十分ではなく、医学的な知識を修得した医療通訳者の早急な確立が望まれます。特に中国人入国者が最も多い現状では医療通訳の高い需要が見込まれ、インタースクールで医療通訳を学ばれる皆様にとっては、大きな活躍の場が提供されることになるのではないでしょうか。
また、海外で活動する日本人にとっても、現地の通訳者では対応しきれないこともあり医療通訳者は重要な存在となり、皆様の活躍の場は日本国内にとどまらず海外にまで広がります。私自身も北京に約5年滞在して医療に携わった経験がありますが、医療通訳の必要性を痛感しておりました。日本で医療通訳の育成プログラムが立ち上がったことに大いなる期待感を持っております。
医療通訳者は、言葉はもちろんのこと、異なった文化背景に対する理解・認識の修得が求められ、なおかつ人の体に関わる極めて責任の重い職業です。高い志と強い気持ちを持って、素晴らしい医療通訳者を目指していただきたいと思います。
関西医科大学
医学部 助教授
三島 伸介 先生
馴染みのない医学単語が多いですが、関連したものを学んでいきますので知識を膨らませながら勉強できると思います。
苦労して覚えた単語が自然と口から出てくる瞬間は達成感を味わえる瞬間です。この小さな達成感の積み重ねが大きな進歩へ繋がります。
また通訳者としての心構えや医療通訳と一般の通訳の違いについても学んでいただきます。医療通訳者を目指している方はもちろん、そうでない方でも医学的知識を日英で学び、各自のキャリアアップに役立てていただけるはずです。
自らを鼓舞して学んでこそ、やりがいのある仕事につけるのだと思います。熱意と向上心を持ち続け、挑戦してください。
医療通訳コース
武田講師
病気になると誰でも心細くなるものです。そんな人々に何か手助けができれば、またそれが長年勉強し続けていた大好きな英語に関連する職業であればと、思いを馳せていたところ、まさにベストタイミングで医療通訳コースを知り、受講を決意しました。
逐次通訳にかかせないリテンション力などはもちろん、膨大な数の専門用語の暗記、ある程度の医療専門知識など、英語以外も習得しなければならない知識がたくさんあります。自分の不甲斐なさに涙することもありますが、うまく出来た時はそれに勝る喜びが、ご褒美として用意されています。人の命に直結する現場ですから想像を超える大変さがあると思いますが、将来仕事に就けた暁には、それを超える大きなやりがいを感じられると信じています。
事務局のバックアップ体制は万全ですし、辛抱強く指導してくださる講師の皆様には、とても感謝しています。
[大阪校受講生]
井上 朋子さん