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講師紹介

翻訳コース講師

香取芳和

翻訳コース講師

講師からのメッセージ

ある夫婦がけんかをして、妻が夫にI thought I knew you. と言ったとします。これを一人の翻訳者が「私はあなたを知っていると思ってたわ」と訳し、別の翻訳者が「あなたって人が分からなくなったわ」と訳したとします。後者のほうがいい訳だと思われる方が多いでしょう。なぜでしょうか。直訳(前者)より意訳(後者)のほうが分かりやすいからとも言えます。しかし、後者のほうが意味を正しく伝えているという点で、原文に忠実な訳だとも言えるのです。
良い訳の定義は時代の流れの中で少しずつ変化を重ねてきました。「翻訳であることが読者に分からない訳」、「読者から、原書の読者と同じ反応を引き出す訳」等々。しかしいずれも、状況を問わず当てはまる絶対的な指針ではありません。
大事なのはバランス感覚。課題の訳文を題材に、講師と受講生が自由に意見を出し合いバランス感覚を磨く。その機会を作ることが翻訳学校の一つの使命である、と私たちは考えます。

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